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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

「ボトル」④

「えっ?私、確かにこの子がバックに商品を入れるのを見たんです!」
わたしを連れてきた女が叫んだ。ネームプレートには「薬剤師 林洋子」と書かれていた。

「林先生、これ、みんな空ですよ。家から持ってきたものじゃないですか?ね、秋山さん、そうでしょう?」
 田辺君が私が昨日使った化粧水のボトルを触って確認しながらわたしに聞いた。それはボトルの中でも1番のお気に入りで、長さも太さも申し分ないものだった。それを田辺君が触って・・・

 ? 田辺君って、意外に指、綺麗なんだな。
 万引き容疑でつれて来られたのに、わたしのあそこはその指を想像してヒクッとした。

 「?秋山さん?」

 「・・・あ、あ! そうです。家から持ってきました。同じ化粧水が欲しくて・・・」

 本当は化粧水ではなく、容器だけ欲しかったのだが・・・

  それを聞いた林先生があせったようにつぶやいた。

 「あ・・・私、まちがえました・・・?」

 事務所につれていかれてからおよそ20分後、わたしは解放してもらえた。林さん(あの中年女!)が見間違いしたと認めたのでわたしは無罪放免となったのだ。ったく、いい迷惑だ。しかし、同級生の田辺くんの勤め先だし、紛らわしいことしていたわたしもきっと(?)悪いのだろう。結局、新しい夜のお供とは出会えなかったし、散々な休日だわ…

「秋山さ~ん、待って~!」
後ろを振り返ると店長田辺くんが紙袋を抱えて走ってきた。
「…ハア、ハア、…あ、あきやまさん、ハア、歩く…の…は、速い…」
店長田辺くんは肩で息をしている。片手を膝において、もう片手で店のロゴがかいている紙袋を持っている。
「今日はほんっとにごめん!ほんっとに申し訳ない!これ、お詫びの品といってはなんだけど、受け取って下さい!」
田辺くんは深々と頭を下げた。道行く人達が私たちをじろじろ見ている。ヤバい…かなり目立っている。
「いや、もういいよ~田辺くん、私も紛らわしいことしてたんだし、盗ってないってわかってもらえたし…」
私は必死になって田辺くんをなだめた。早くこの場を立ち去りたい(泣)
「…本当?許してくれる?」
頷くわたし。許す、許すから早くこの場を立ち去りたい(泣)
「あっ…じゃあこれ受け取って下さい。店の商品で悪いんだけど…」
ずっしりと重い袋を受け取った。家に着くまでに底が抜けるのではないだろうか。礼を言って帰ろうとすると

「あ、秋山さん、もし良かったら今回のお詫びとして、食事でもどうかな。本当はここで土下座しなくちゃいけないくらいマジヤバいことしちゃったし…もちろん俺全部おごるし…」
ここでわたしがお誘いを断るとマジ土下座されそうだったので、明日の夜に約束してやっと本当に解放された。店長田辺くんは安心したようだった。

その日、紙袋をあけて中身をみた。有名メーカーの栄養ドリンクや化粧品のサンプルなどがはいっていた。
その中で一つわたしの下腹部をキュンとさせるモノがあった。女性向けのコラーゲン入り美容飲料だ。
長さは短いが太さはバッチリだ。女性のウエストのように瓶の中ほどでキュッと細くなり、下にいくにしたがってまた膨らみ、底で少し細くなる。底と側面の境目は角がまるくなり、わたしの中を傷つける恐れはない。

ああ、今日は夜のお供に出会えなく、万引きの疑いまでかけられ、なんてついていない日だと思ったけど、こんな形で理想のボトルに逢えるとは!店長田辺くんに感謝しなければ。


わたしは中身のコラーゲン入り美容飲料を飲み干し、ボトルを丁寧に洗った。
独りで欲求を満たすとき、自分が今までで一番感じたセックスを思い出す。けれど今日は田辺くんの顔が浮かんできた。ボトルを握る綺麗な指も・・・
わたしは下着の上から敏感なところを優しくこする…アソコの中が少しだけ緊張する。妄想が暴走しそう…



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