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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

ラブ・ホテル 4

化粧を落とした素顔は何度も見ているが、やっぱり可愛いと思う。最近残業が続いて休めていないと言っていたが、それが理由だろうか、右頬にポツンと赤い膨らみがあるが、それも可愛く感じる。こんなに可愛い緑を二年間遠距離で日本に置いておく?ほかの男がほっとかないだろ?実際、緑から同じ病院の医師から食事に誘われたと聞いたことがある。いやいや、ほっとかないだろ。

「…う、うーん」

 寝返りをした緑のバスローブがはだけ、桜色の乳首が見えた。


 それがスイッチのように、武志の末端に血が巡り始めた。


 寝ている女性を起こすのは、私のポリシーに反するのですが、この男性、どうやら並々ならぬ決意でこの部屋に来たようです。真剣にこの部屋に来た者には私も真剣にお手伝いをする覚悟です。

 私がこの部屋にいた最初はしばらくは誰も来ませんでしたが、ある時一組の男女がやってきました。その時、私の姿が彼らには見えていないということ。この部屋では以前、男性客が事故で亡くなり、しばらく使われていなかったことを知りました。ホラー好きの彼らは肝試しのつもりでこの部屋に泊まったようです。

 しかし、やっぱりそういう部屋では男性が緊張するのか、ベッドの中ではうまくいかず(そういう状況でやる、という行動は私には理解できませんが)がっくり落ち込む彼が少し不憫に思い彼の方に手を触れたとたん、




 緑は夢を見ていた。ふわふわの雲の中で転がっているような、温かいお風呂に浸かっているような、誰かにマッサージされているような。

 気持ちいい……

 とろけるような感覚の中で、熱く硬いモノを太ももに感じて目が覚めた。
 「ごめん、起こしちゃった?」

 いつの間にかバスローブが脱がされ、武志の手が緑の腰に置かれていた。掌がいつもより熱く感じた。
 「あ、たけちゃん……どうしたの?眠れないの?」
 問いかけには答えず、武志は緑の滑らかな腰を、太ももを撫で続けた。
 「……あ、はぁん」

 いつもと違う痺れのような感覚が腰から太ももから伝わってくる。武志の一撫でで身体がびくんと反応する。
 「あん、たけちゃん……感じちゃう…」
 すると武志は緑の手を取って、自分自身に触れさせた。それは寝る前に触っていた彼のモノではないような熱さと硬さがあった。



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