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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

やりたい盛り 1

 いつものデートコース、いつものホテル。そして隣にいるのはいつもの反応の少ない彼女。陽一は目を閉じている祐美の形のいい乳房を掴んだ。

 「はぁ…」

 喘ぎ声ともため息ともつかない声が祐美の口から漏れる。でも、それ以上の反応はない。
陽一の手は祐美の腹から茂みに下りて行き、割れ目の中に指を滑らした。程よい濡れ具合だ。でもこれもいつもと一緒。駄目もとだが、一応陽一は祐美に聞いてみた。

 「なあ、ここにキスしたいんだけど」

 指先でクリトリスを撫でる。一瞬だけ腰がビクンとなった。

 「ん・・・恥ずかしいから・・・ごめん」

 これもいつものやりとりだ。一度無理矢理顔をいれて舐めようとしたことがあるが、必死の抵抗をされ、それ以来一応する前に聞くことにしている。が、いまだに陽一は祐美をクンニしたことがない。

 「…そう…じゃ、俺の舐めてよ」

 祐美の手を自分の大きくなったモノに導くが、軽く握るだけですぐに手は離れてしまう。

 「…ごめん、恥ずかしいの…」

 これもいつものことだ。クンニもフェラもことごとく断られてしまう。

 陽一は気づかれないようにため息をつくと、ベッドサイドにあるスキンを取り、いまだかつて祐美の舌使いを知らないペニスに装着した。正上位で繋がる。腰を振り、祐美の表情を窺がうが目をぎゅっとつむった表情からは感じているのかどうかはわからない。 でも好きな女の中は純粋に気持いい。時々祐美は自分のやり方では全く感じていないのではないかと不安になるが、行為の後は「良かった」と囁いてくれるし、ホテルにも半分は祐美から誘ってくる。なのでこのままで祐美は満足なのだと考えるようにしていた。

 不安があっても劣情には勝てない。単調な腰の動きでも反応の乏しい女が相手でも射精感はいやおう無しに迫ってくる。ゴムの中に劣情を吐き出すと、陽一はごろんとベッドに横になった。

 可愛いし、性格もいい。でも陽一には物足りない点が一つあった。セックスが楽しくないのだ。いや、陽一は気持ちいいし、肌が触れ合うのは楽しい。でも付き合って3年たっても祐美はセックスに対して消極的だ。セックスだけが付き合いではないし、それ以外ではよくできた彼女だ。でも、もう少し・・・と思ってしまう自分がいる。

 「…祐美、気持ち良かったか?」

 陽一の差し出した腕にちょこんと頭をのせると祐美は恥ずかしそうに笑う。

 「陽一くん、いつも聞くのね。当たり前じゃない。好きな人に抱かれているのに」

 そういうと祐美はまた目を閉じた。

 そうなんだよな…、好きな女抱いてるんだから、これ以上は求めてはいけないのかな、とラブホテルの天井を見ながら陽一は自分を納得させるのだ。




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やりたい盛り 2


 「お~い、岡本!俺休憩行って来るから、一時間売り場頼むぞ。それと、注文の弁当、サービスカウンターから連絡あったら持っていってくれよ」

 大きな声で陽一に話すと、チーフの宮崎は事務所に入っていった。

 「…ふあ~い」

 チーフがいないことを良いことに陽一は気の抜けた返事をした。それを横にいるパートの遠藤に聞かれた。

 「あらら、岡本君、そんな返事チーフに聞かれたらまた怒鳴られるわよ」

 五十少し過ぎた勤続十年目のベテラン遠藤は話しながらも手は忙しく動かして、てんぷらを揚げていた。ゴールデンウィークの半ばということもあり、店は忙しかった。

 「…はあ、もう四時間も立ちっぱなしっすよ?俺のほうが先に出勤だったのにどうして十時出勤の宮崎さんが先に昼休みとるんっすか?もう訳わかんね~」

 陽一は立ち仕事でパンパンになった脚を屈伸させ、太ももを叩いた。

 「あはは、そのうち慣れるよ~。あ、揚げたのパックに詰めていって」

 「ふぁ~い」

 ここは郊外にある大型ショッピングセンターのなかにあるスーパーマーケットだ。陽一は先月から新入社員としてこの店に配属された。部門は希望とはちがって惣菜部門になった。

 「俺、本当は本社にいきたかったんですよね…いや、店舗は大事ですけど…」

 愚痴をいっても始まらないが、それでも誰かに聞いてもらわないとやってられなかった。

 「あはは!一年坊主がいきなり商品部なんてありえないし。新入社員は社長の息子だって店に配属だよ!」

 豪快に肩を揺らして笑う遠藤は惣菜よりも精肉が似合うと、陽一はいつも思っている。
 その時、エプロンのポケットに入っている携帯が鳴った。店内連絡用の携帯だ。

 「はい、惣菜部、岡本です」

 油の付いた指を拭きながら、電話にでると、サービスカウンターからだった。

 注文の弁当を持ってきて欲しいという内容だった。

 「遠藤さん、弁当、SCに持っていってきますね」

 「りょ~かい。今日は注文多いから間違わないようにね」

 連休で出かける人が多いのか、今日は数組からの注文があった。陽一は注文票と弁当の種類、個数を確認してサービスカウンターに持っていった。両手に大きな袋を提げ、店内を歩くと家族連れやカップルが多い。大型ショッピングセンターで映画館や専門店も入っているので休日は人が多くなる。

 「お待たせしました。ご注文のお弁当です」

 サービスカウンターの人間もいつもの倍の人数がいる。その中で一人の女性店員が陽一
に気づいた。

 あれ?こんな人、いたかな?

 柔らかいパーマがかかった髪を後ろに一つにまとめていて、制服のブラウスの胸部分がはちきれそうになっている。

 胸、でか!ボタン飛ぶんじゃないか?

 「ありがとうございます。このままお渡しすればいいですか?」

 胸に視線を奪われていた陽一は、はっと我に返り、相手の顔を見た。

 「あ、ああ、そうです」

 二重の切れ長の目がまっすぐ陽一を見ていた。


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やりたい盛り 3

「あら、初めてかしら?」

 微かにいい匂いがした。シャンプーの香りだろうか。

「先週からこちらの店に移動になった相田といいます。新入社員さん? かしら」
「え? あ、ああ、はい。岡本です」

 背は陽一より少し低いくらいか。ちょっと見上げるような視線にどきどきしてしまう。

「ありがとう、じゃあ、お渡ししてきますね」

 陽一の手からするりと袋を受け取ると、奥で待っている客のところへ行ってしまった。

 タイトスカートの裾から伸びている脹脛が白い。 後ろ姿にも見とれてしまった。

 新しいパートさんかな……

 大型スーパーなので人の出入りも激しい。それに先月に配属された陽一にはまだどの部門に誰がいるのか把握していなかった。


「あ~、その人、違う店から配置換えになった人よ。え~っと、本社の近くに中くらいの広さの店あるじゃん。そこから来たのよ」

 てんぷらが一段落したのか、作業部屋にもどった時、遠藤は今度はとんかつを揚げていた。

「パートで配置換えなんてあるんすか?」

 社員ならおおよそ二年ごとに定期的な人事異動があるが、パートにもあるのかと陽一は聞いてみた。

「普通はないよね~。パートなんて家から近いっていう理由で勤務先選ぶんだから。ああ、でも相田さんはもと社員じゃなかったかな? サービスカウンターの仕事もわかってるし、この間辞めた人の替わりに新しい人が来るまでの間って聞いたよ」

 なら、ずっと働くわけじゃないんだな。両手に袋を提げた相田の後ろ姿を思い出した。

 細い、とは言えないがくびれた腰と大きなお尻が印象に残っている。それにはちきれそうな胸……。あれは多分Fカップかな、服のサイズが合っていないのか。祐美のBカップと比べてしまう。

「岡本くん、でも相田さん、結婚してるからね~」

「え?聞いてないし」

 人妻か、色っぽいはずだ。

「ちょっと、落胆の色が顔にでたよ」

 けらけらと笑う遠藤。どうも陽一はこの遠藤にからかわれているような気がする。

「いやいやいや、そんなことないっすよ。それに俺、ちゃんと彼女いますから、人妻になんて興味ないです」

 揚げたてのとんかつの匂いが鼻につく。油の匂いがつくから嫌なんだよな~と感じた陽一だが、あの色っぽい相田の姿をこれから見ることができるなら、ここの仕事も悪くないかと思っていた。

「今日、夕方から歓迎会でしょ? 新入社員と一緒に四月から来たパートさんの紹介もするんじゃないかな」
 
 そうだった。今日はこの店に配属された新入社員の歓迎会だった。大学の時のような飲み会なら楽しいだろうが、仕事の飲み会は気が重い。気難しそうな店長や口の悪いチーフ、おせっかいなおばさんパートに絡まれるのだから。

 でも、相田さんみたいな人が隣にいたら、ちょっとは楽しいかもしれないな。

「岡本、昼とっていいぞ~」

 大きな声を出しながらチーフが戻ってきた。

「あ、すいません。じゃあ、行ってきます」

 遠藤とチーフに挨拶して、出て行こうとしたら、怒鳴り声が背中から聞こえた。

「おい! 岡本! 注文の弁当、数合わないぞ!」

「え?」


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やりたい盛り 4

「俺、ちゃんと個数と種類確認しましたよ」

 さっき持って行ったのは「季節の弁当」二十個だ。

「この残りの注文書と確認してみろ!」

 あと二組弁当の注文が残っている。注文書には「季節の弁当十個」と「スペシャル弁当五個+季節の弁当五個」となっている。残っている弁当の数も二十個だ。

「二十個残っていて、間違いないっすよね?」

 恐る恐るチーフに確認する。

「おまえ~、ちゃんと見ろ!」

 何を怒っているのか、訳がわからす弁当を確認する。だから、季節のヤツが十五個で、スペシャルが……あれ?

「あ~!」

「やっとわかったか!この馬鹿!」

 残っていなければならないスペシャルがなかった。さっきの二十個の中に混じっていたようだ。
 そういえば一番上の弁当だけ確認して、下にあるのは見ていなかった。

「あ……、ど、どうすれば……」

 ち、っとチーフは舌打ちした。

「売り場からスペシャル五個持ってこい。無かったら今から作れ。遠藤さん、在庫あるかな?」

「ありますよ~」

「よし、俺は今からこの季節の弁当もって行って謝ってくるから。岡本! 遠藤さん手伝えよ!」

 どたばたとチーフが出て行き、陽一は売り場を見に行ったが不幸にも目当ての弁当は残っていなかった。

「あああ、俺、やっちまいましたか?」

 遠藤はいつもと同じようなリズムでてきぱきと揚げ物を揚げていた。

「まあ~、やっちゃったかな? ほれ、落ち込んでないで白米、詰めていって。大丈夫。あと、十分もあれば作れるから」

 陽一は泣きそうになるのを堪えながら遠藤の指示に従った。

 結局、スペシャル弁当はお客が取りに来るまでにきちんと出来上がり、チーフが取替えにいったお客にもクレームを言われることなく事は収まった。だが、自分のミスでチーフやパートの遠藤に迷惑をかけてしまったことが陽一を落ち込ませていた。

「はあ……」

 新入社員歓迎会に来ているが、気分は全然楽しくない。こういう日は早く家に帰って祐美に愚痴のメールでも送って寝てしまうのが一番なのだが、歓迎される立場では「お先に」とはいかない。

 おまけに同じテーブルには店長とチーフがいる。それになぜか陽一の両隣は誰も座ってこない。疎外感を感じた。

 あ~、早く終わらないかなあ、車だから酒飲めねえし、絶対楽しくないよな……

 その時、陽一の右の席に誰かが座った。ふわっといい香りがしたので、見てみると、昼間にあったサービスカウンターの相田だった。


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やりたい盛り 5

「あ、お弁当の人……」

 相田のほうも陽一を覚えていたようだ。

「あ~、相田ちゃん、そいつよ。岡本。今日俺に弁当持たせて走らせたヤツは」

 向かいに座ったチーフが大声で相田に話しかけた。今日何回この話をされただろうか。おそらく店中の人間が知っているだろう。チーフが言いふらしたせいで。

「そうなの? ごめんなさいね。岡本君。あの時私がちゃんと確認しておけば、良かったね」

 お昼に会った時のように、少し上目使いで見つめられた。私服の胸元から胸の谷間が見える。脹脛と同じ、いやそれ以上に白い肌だ。

「い、いいえ、お、俺が悪かったんです! あ、相田さんのせいじゃ、ないっす」

 相田は何か言おうとしたが、斜め向かいの店長がいきなり立ち上がって、歓迎会の挨拶を始めたので言いそびれたようだ。

「では、若い社員と、新しいパートさんが入ったので、皆さん、仲良く仕事、してくださいね~」

 始まる前から飲んでいた店長はぐだぐだの挨拶をして、飲み会が始まった。

「岡本君は飲まないの?」

 陽一の前に置かれているウーロン茶をつつきながら、相田は尋ねた。

「はい、車で来てるんで」

「ばかやろー、岡本。飲んだら代行頼めばいいじゃないかよ」

 チーフが大声で話しに割って入ってくる。

「もう、宮崎さんには聞いてません。ねえ、じゃあ、帰り、送ってくれないかな?」

 相田の肩が陽一に触れる。髪の香りがハッキリとわかった。

「え? ええ、いい、ですよ」

 胸元からちらりとピンク色のレースが見えた。

 どくん

 体中の血液があの部分に集まるような感覚になる。

「ありがとう。今日は主人がいないから、どうやって帰ろうかなって困っていたの。良かった~」

 さーっと集まりそうだった血が分散していった。

 そうだ、相田さんは人妻だった………、一体何を期待してるんだ、俺は。

「送っていくからって、車で変なことすんなよ!」

 チーフはかなり出来上がっている。

「こんなオバちゃんに手出さないわよ。ねぇ~、岡本君」

 相田も酔ってきたのか、馴れ馴れしく岡本の腕に手を回してきた。

 ひじに相田の胸が当たる。

 や、柔らかい。

「おい、岡本は彼女いるのか?」

 チーフが手酌でビールを注ぎながら聞いてきた。

「あ、まあ、一応」

 ぬるくなったウーロン茶をすすりながら答える。

「な~んだ、いるんだ~。そうよね。若いもん」

 相田が残念そうにつぶやいた。

 脚を崩して、スカートの裾から白い太ももが覗いた。むっちりとした内腿からは何かが立ち上っているようだ。


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