駅前近くの居酒屋で、陽一は生ビールを飲みながら自分たちが周りにどう見られているか考えていた。隣で笑いながら料理をつまむ祐美は初対面の相手にも関わらずすでに打ち解けているようだ。陽一の会社の人間に紹介されることが嬉しかったのだろうか、この飲み会に誘ったときから祐美は上機嫌だった。
傍から見たらダブルデートだろうな、ちょっと年は離れているが……
「ふう……」
泡の残ったジョッキをテーブルに置くやいなや向いに座っていた女が声をかけた。
「岡本君、次頼む?」
にこやかに相田が話しかけてきた。ちょっと酔っているのかかすかに頬が赤い。
「……じゃあ、ビールで……」
仕事の時とは違い少し今日は化粧が濃い。それでも広く開いた胸元から見える白い肌や、おろした髪の間から覗くうなじにドキッとするような妖艶さが感じられる。隣に祐美がいているにも関わらず、時々股間が反応した。
相田はすぐに手を挙げ、店員を呼びとめた。
「祐美ちゃんも頼む? このお酒、結構飲みやすいわよ」
祐美と一緒にメニューを覗き込む様子は、すでに親しい間柄になっていると感じさせた。
「俺は料理追加しようかな。祐美ちゃん食べたいのある?」
相田の隣に座っている男が一緒に覗き込んだ。
「うーん、私あまりこういうところで食べたことないので……チーフさんは何がおすすめですか?」
「そうだなあ、チーフさんがおすすめなのは……」
祐美の笑い声を聞きながら、これからのことを思うと陽一が気が重かった。車を運転するから、とチーフは酒を飲んでいない。
「すいません、私ばかり飲んじゃって」
祐美は相田に勧められたカクテルを頼んでいた。アルコール度数の高いものだ。あまり酒に強くない祐美が飲めばどうなるか、心配するも陽一には止めることができなかった。
「いいよ、どうせ明日仕事だし、年なのかなあ、なかなか酔いが抜けなくてね。今日は女性の方に楽しんでもらうつもりだから、遠慮なく頼んじゃってよ」
ふふ、と相田が意味深な笑いをしたが、祐美は気付かなかっただろう。相田とカクテルについておしゃべりをし始めた。
「岡本、お前そんなに飲んで大丈夫か? あっちのほう」
チーフも意味深なことを言う、と思いながら新しく運ばれてきたジョッキを手に取った。
「別に……、大丈夫ですよ」
「ひょ~、やっぱ若いねえ。俺駄目なんだよ、飲むと。岡本ぐらいの時はまだイケてたけど去年あたりからもうダメ。女は喜ぶんだけど、疲れるじゃん。それに最後までしないと女が怒り出すんだよな。私じゃ駄目なの?って。いや、お前のせいじゃないって言ってもきかないんだよなあ」
ジョッキのビールを一気に半分ほど飲んだが、今晩の陽一は酔える気分ではなかった。
もう写真のことは考えずに祐美を連れて帰ってしまおうか……
チーフの話では近くのホテルの部屋を2つ予約してあるそうだ。時間を気にせず飲めるように、ということらしいがそんな目的でないことは分かっている。本当ならこんな申し出はすぐに断るべきだったのだ。
やっぱり帰ろう、そう思ったとき、暖かいものを太ももに感じた。と、同時にむわっとした女の匂いがした。祐美がもたれてきたのだ。陽一の足に手を置いて。
「ど、どうしたの? 気持ち悪いの?」
手が太ももから付け根に、股の間に入り込んできた。敏感なところに触られ、窮屈になってきた。
官能小説ランキングに参加しています。
↑ポチ、よろしくお願いします。↓
傍から見たらダブルデートだろうな、ちょっと年は離れているが……
「ふう……」
泡の残ったジョッキをテーブルに置くやいなや向いに座っていた女が声をかけた。
「岡本君、次頼む?」
にこやかに相田が話しかけてきた。ちょっと酔っているのかかすかに頬が赤い。
「……じゃあ、ビールで……」
仕事の時とは違い少し今日は化粧が濃い。それでも広く開いた胸元から見える白い肌や、おろした髪の間から覗くうなじにドキッとするような妖艶さが感じられる。隣に祐美がいているにも関わらず、時々股間が反応した。
相田はすぐに手を挙げ、店員を呼びとめた。
「祐美ちゃんも頼む? このお酒、結構飲みやすいわよ」
祐美と一緒にメニューを覗き込む様子は、すでに親しい間柄になっていると感じさせた。
「俺は料理追加しようかな。祐美ちゃん食べたいのある?」
相田の隣に座っている男が一緒に覗き込んだ。
「うーん、私あまりこういうところで食べたことないので……チーフさんは何がおすすめですか?」
「そうだなあ、チーフさんがおすすめなのは……」
祐美の笑い声を聞きながら、これからのことを思うと陽一が気が重かった。車を運転するから、とチーフは酒を飲んでいない。
「すいません、私ばかり飲んじゃって」
祐美は相田に勧められたカクテルを頼んでいた。アルコール度数の高いものだ。あまり酒に強くない祐美が飲めばどうなるか、心配するも陽一には止めることができなかった。
「いいよ、どうせ明日仕事だし、年なのかなあ、なかなか酔いが抜けなくてね。今日は女性の方に楽しんでもらうつもりだから、遠慮なく頼んじゃってよ」
ふふ、と相田が意味深な笑いをしたが、祐美は気付かなかっただろう。相田とカクテルについておしゃべりをし始めた。
「岡本、お前そんなに飲んで大丈夫か? あっちのほう」
チーフも意味深なことを言う、と思いながら新しく運ばれてきたジョッキを手に取った。
「別に……、大丈夫ですよ」
「ひょ~、やっぱ若いねえ。俺駄目なんだよ、飲むと。岡本ぐらいの時はまだイケてたけど去年あたりからもうダメ。女は喜ぶんだけど、疲れるじゃん。それに最後までしないと女が怒り出すんだよな。私じゃ駄目なの?って。いや、お前のせいじゃないって言ってもきかないんだよなあ」
ジョッキのビールを一気に半分ほど飲んだが、今晩の陽一は酔える気分ではなかった。
もう写真のことは考えずに祐美を連れて帰ってしまおうか……
チーフの話では近くのホテルの部屋を2つ予約してあるそうだ。時間を気にせず飲めるように、ということらしいがそんな目的でないことは分かっている。本当ならこんな申し出はすぐに断るべきだったのだ。
やっぱり帰ろう、そう思ったとき、暖かいものを太ももに感じた。と、同時にむわっとした女の匂いがした。祐美がもたれてきたのだ。陽一の足に手を置いて。
「ど、どうしたの? 気持ち悪いの?」
手が太ももから付け根に、股の間に入り込んできた。敏感なところに触られ、窮屈になってきた。
官能小説ランキングに参加しています。
↑ポチ、よろしくお願いします。↓
1