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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

「ボトル」②

「田辺くん、びっくりした。同窓会以来だから2年ぶりかな? えっ、この辺にすんでるの?」

「ああ、俺、この店の店長。先月オープンしてこっちで独り暮らし。実家からは通うのはしんどくて社宅扱いで近くの部屋借りてるんだ。」

田辺くんはクラスでは地味でオッサンぽかったのに2年ぶりにあうといい感じに大人の男の人になっていた。

「店長か、すごいね~。仕事大変?」

20代で一つの店の責任者だなんて素直にすごいなーって思った。

「いや~ドラッグの店長なんて体力勝負なとこあるからみんな若いよ。今日は買い物に来てくれたの?」

「うん、ちょっと…」

「そっか、ありがとうございます(笑)仕事じゃなかったらこれから昼飯でも一緒にって誘うんだけど、これから客の家にお詫びにいかないといけないんだ。また来てよ、俺、月曜と木曜以外なら店にいるから」


そういって田辺くんは車で行ってしまった。

男の人って仕事をするとかわるんだなあ。でも田辺くんが店内にいなくて良かった。周りからは化粧品を選んでいるように見えるけど、実際は違うのだから。サイズとデザインが重要。選ぶ時の参考にするために旧『夜のお供』がバッグに入っている。わたしは新しい出会いを期待して店内に入った…


が、わたしはドラッグストアから出ることができなかった。万引き容疑で拘束されたのだ。



「お客様、ちょっとよろしいですか?」




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