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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

「初めては先生と」2

「・・・はあ・・・」

 舐められたところがまだ熱を持っているよう・・・
 明日のテスト対策を終えて、真理子はため息をついた。8月からの「お願い」はキスから始まり、生乳揉み、性器を見せる・・・までエスカレートして、今日はとうとうクンニまでされてしまった。それに受験まで半年を切ってから毎月2回から3回は模試やテストなどがあり、そのたびにトオルの「お願い」がある。このままでは3月までには最後の線を越えそうだった。

 そのことも充分悩み事なのだが、それを求めてしまっている自分自身がいるってことが恥ずかしく、危険なことのように真理子は考えていた。

 「先生、どうしたの?ため息なんかついちゃったりして。」

 真理子の悩み事をわかっているのか、わかってないのか、爽やかな笑顔でトオルが尋ねる。

 「お願い」さえなかったら、いい子なんだけど・・・

 そう思いながら真理子はトオルの切れ長の目を見ながら思った。顔は悪くない。むしろ高校や予備校では女の子からの視線をあつめているだろう。告白ぐらいされているかもしれない。でも彼女はいないらしい。まあ、浪人生なのでそれどころではないだろうが、なんだか自分がていのいい性欲処理兼家庭教師をさせられているような気がして、ちょっと悲しくなる真理子であった。

 「う、ううん。トオルくん、明日のテスト大丈夫かなって思って・・・」

 成績は「お願い」効果のせいか、右肩上がりだ。トオルの父親からも感謝されている。おそらく明日のテストも問題ないだろうが、真理子は身体の疼きや、心配事を悟られたくなく、適当なことを言った。

 「な~んだ、そんなことか。大丈夫だよ、先生の教え方上手だし。それに寝る前にもう少し勉強するしね・・・」

 そういうと意味ありげにふふっと笑って、

 「・・・さっきの僕の口があまりにも良かったから、もっとして欲しかったのかなって思ったんだけど?」

 図星だったので、すぐに返事ができなかった。

 「えっ・・・あ、いや、あ、そんなこと・・・」

 きっと顔は真っ赤になっているだろう。そんな真理子をみながら、トオルはニヤニヤ笑っていた。その時、ノックの音がして、部屋のドアが開けられた。
 「先生、終わりましたか?」

 ドアから顔を出したのは、トオルの父親だ。

 「あ、はい、今ちょうど終わったところです。」

 真理子はトオルの父親が苦手だった。成績が伸び悩んだ時にひどく責められたからだ。
今は成績があがり、父親の機嫌は良いが、それでも話をするときは緊張する。トオルと不適切な関係をしているという後ろめたさもあるのかもしれない。

 「もう遅いから車で駅まで送りますよ。」

 トオルの家から駅までは歩いて20分ほどかかる。夜遅くなったときはたまに父親が真理子を駅まで送ってくれていた。

 「あ、もう10時だね。先生、送ってもらいなよ。夜道の一人歩きは物騒だからね。」

 「・・・じゃあ、お願いします・・・」

 トオルはいつも車まで見送ってくれる。

 「じゃ、先生、次は来週の火曜日ね。楽しみにしてるよ。」

 意味深に笑うトオルに手を振りながら、真理子を乗せた車は静かに動き出した。



 「最近、トオル調子いいみたいですね。春にあなたが来たときはどうなることかとヒヤヒヤしましたが。」

 運転しながらトオルの父親が話しかけた。

 「あ、そうですね。トオルくん、やっと波に乗ってきているっていうか、ヤル気と結果がついてきてますね。教えがいがあります。」

 横顔を見ながら真理子は答えた。

 やはり親子なのだ。スッとした目元や鼻の形が良く似ている。トオルの父親もその歳ではかなりかっこいい部類にはいるのだろうなあとぼんやり考えていた。

 数十年後にはトオルもこんな感じに歳をとるのだろうか・・・

 「・・・それにしても、先生の教え方が上手いんでしょうね・・・どんなやり方なんでしょうかね?」

 いつもとは違う曲がり角を車は曲がった。

 「あ・・・おとうさん・・・道が違いますが・・・」

 真理子はトオルの父親を「おとうさん」と呼んでいた。トオルの前ではそう呼ぶからだ。

 車は駅の裏側の道をすすむ。住宅街なので外灯が数メートルおきにあるが、それでも大通りに比べると薄暗く、人はほとんど歩いていない。車は住宅から少しはなれた公園の前で停まった。

 「・・・真理子先生・・・おとうさんって呼ぶのは止めてくださいよ。私には和明って名前があるんですから。」

 トオルの父親、和明はそう言いながら、真理子の太ももに左手を置いてきた。

 「・・・ひゃ!」

 思わず声をあげると、和明は真理子の太ももを撫でながら、レコーダーのようなものを取り出し、ボタンを押した。


 そこからは何かを舐めるような音と、女の喘ぎ声が聞こえた。



 
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