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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

「やりたい盛り 15」

 相手を確かめずに開いてしまったのが間違いだった。てっきり祐美からのメールだと思ったのだ。

 [1週間我慢していたけど、もう限界。岡本くんのを想像してしちゃいました♪]

 黒い男性器を模した物体が写しだされた。それが、ピンク色の粘膜の穴へと入っていく。


 くちゅ、ぐちゅ・・・

 今度は前回と違い、音まで聞こえる。粘膜と玩具が出すいやらしい音の間に、女の喘ぎ声が時々聞こえた。

 あ・・・はぁん・・・あ!ああ!

 女の声がだんだんと大きくなってくるにつれて、出し入れされるモノには白くねっとりとした愛液がまとわりついていく。


 くちゅ、くちゅ、

 あん、あああ・・・

 ピンク色の粘膜が赤みを帯び、相田の細い指がクリトリスを弄り始めると喘ぎ声はもっと熱っぽいものに変わった。


 はぁん・・・あああ、あ、あああ!逝く・・・逝きそう!ああ、岡本くん!


 そこで、突然動画は終わった。


 はあ・・・はあ・・・


 陽一は見ていただけなのに、呼吸は荒くなり、汗をかいていた。

 もちろん、股間をおおきく膨らませて。



 
 「あら?気に入ってもらえなかった?上手く撮れたと思ったんだけど?」

 倉庫の一室で相田が尻を突き出し、奥のダンボールの中をがさがさと何か探している。スチールラックが何台も並んでいるその部屋には、季節ごとに売り場を飾る小物などが置かれていた。

 「いや・・・撮れていましたけど・・・って、そんなことじゃなくて」

 なかなか相田に会って話す機会がなかった陽一は、休憩時間にこの部屋に入る相田を見つけ後をつけたのだ。

 「・・・う~ん、ないなあ・・・・どこにあるんだろう?」

 相田はもうひとつ奥にある箱の中を探し出した。尻がさっきよりも突き出され、スカート越しにパンティラインがわかる。

 「困るんです、ああいうことされると・・・その・・・俺、彼女いるし・・・」

 相田の動きが止まり、顔だけゆっくりと陽一を見た。


 「そうなの?岡本君、喜んでくれると思っていたのに・・・残念・・・」

 「・・・すいません・・・俺・・・」

 車の中での行為は陽一も望んでのことだった。でも昨日祐美に会い、また相田の性器をみて勃起してしまったことを激しく後悔していたのだ。


 「そっか・・・あんな動画じゃあ物足りなかったのかな?じゃあ、これは?」

 「え?」


 相田は陽一に尻をつきだしたまま、ゆっくりとスカートを捲くりだした。ストッキングにつつまれたむっちりとした太ももが現れ、赤いレースの下着が見えた。

 「あ、相田さ・・・ん・・・ここ、店、ですよ・・・」

 茶色いダンボール箱が積まれた殺風景な部屋に現れた赤い下着は、まるで花のように見えた。

 「お店・・・だから、いいんじゃない?ねえ・・・触って・・・」

 
 相田の形のいいヒップは陽一を誘うように左右に揺れていた。

 
 だめだ!触っちゃダメだ。このままこの部屋を出なければ・・・

 と一人の陽一は思った。ここでやめないとまた同じことを繰り返す。

 ・・・そう頭では考えているのに、陽一は一歩前に踏み出し、相田の尻に手を伸ばした。

 


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