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官能小説もどき

フルタイムで働きながら官能小説家としてデビューも狙っているかみやなぎです。ひとまずの目標は毎日更新です。

「三姉妹 長女 美登里5」

美登里は一度、辰夫を見つめて、そして視線をテーブルに戻してから、言葉を選ぶようにゆっくりと話し始めた。

 「あの・・・佳美には内緒に・・・してくださいね・・・」

 無言で頷く辰夫。

 「辰夫さんは、もちろん佳美と・・・あの・・・してるわよね?」

 している、というのはセックスのことだろう。辰夫は言うべきかどうか迷ったが、真剣な顔して聞いてくる美登里には正直に答えたほうがいいと考えた。

 「・・・一応、してますが・・・」

 「どれくらい?週1ぐらい?」

 そんなことを聞く美登里に驚いたが、自分がどれくらいのペースで佳美とセックスしているのかすぐにはわからないことにも驚いた。

 最近したのは・・・いつだったかな・・・

 「え~、あー・・・・いや、週1もないですよ。月に1回ぐらいですかね。排卵日に。」

 「え!そうなの?もっと多いと思っていた」

 自分でも少ないよなあ、と思う。

 「そうですかね・・・佳美の仕事も結構忙しくて、なかなかその気になってくれないというか・・・」

 言ってから、しまった、と思った。これでは辰夫自身がしたいけど、佳美にその気がないと思われてしまいそうではないか。

 「あ、いや、お互いにタイミングが合わないっていうか・・・きっと、疲れてるんでしょうね、はは」

 セックスが遠のいているのは共働きだけが理由ではない。と、辰夫はいつも思っていた。
もともと性に淡白な佳美は結婚してしばらくしたら、ますます夜の生活を嫌がった。まだ子供を欲しくないというのが理由だったが・・・

 もう、そんな悠長なこと言ってられる歳じゃないしなあ・・・

 「そう・・・三十、二だったっけ、辰夫さん。将彦さんに比べたらまだまだ若いと思うけど、それでもお仕事で疲れて、できなくなるものなの?」

 子供に聞かれたくないのか、美登里は辰夫の横にぴったりとくっつくように座っている。下から見上げるような姿勢をしているものだから、ついつい辰夫の視線は胸元にいってしまう。

 胸元から覗く胸の谷間は白く、柔らかそうだ。ちらりと見えるピンクのレースが想像力を掻き立てる。

 「え、まあ、その時の仕事にもよりますね。面倒だったり、心配事があるような時だとあまりやる気はでないかなあ・・・」

 相手が美登里さんなら、そんなことはないですが。

 と言いそうになるのをぐっと堪えた。

 辰夫の視線は胸元から太ももに移った。座っているので美登里の太ももはスカートで半分までしか隠されていなかった。ストッキングで覆われた脚はむっちりとして、触りたい衝動に駆られた。


 「そうなんだ・・・じゃあ、将彦さんができなくなるのも仕方がないのね・・・」

 「え?できないって、あの、ED・・・ってことですか?」

 将彦はまだ47歳だったはずだ。辰夫はEDとはもっと50代後半からなるものだと思っていたので驚いた。

 「いえ・・・そういうのではなくて・・・その・・・」

 「ちがうんですか?」

 EDでなければ、なぜできないのだろう。

 美登里はしばらく下を向いていたが、辰夫の顔を見あげてこう話したのだ。

 「その・・・行為の途中で・・・あの・・・将彦さんのモノじゃないものを・・・入れられるんです・・・・」


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ごめんなさい!
まだ、ひっぱります。
皆さんご期待のシーンは次回から・・・です。


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